ソニアのセリフ集

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「難病」

これはある少年と僕の話。

その子は少し不思議な子だった。
いつも花粉が飛ぶ時期になると決まって学校を休むのだ。
ただ…一度だけ僕はその子の秘密を知ることが出来た。

その子はいつものように休んでいたのだが、四月のとある日、出席日数が足らずその子はやって来た。

頭にはニット帽、顔にはサングラスとマスク。
手には手袋をはめてきたのだが、来てすぐに保健室に姿を消してしまった。

みんなは「なんだ!!なんだ‼️」とビックリしていた。
そしてその後からあの子を見ることはなかった。

でも僕は、昼休み保健室にいるあの子が気になり、
保健室に行ってみたが鍵が閉まっていた。

僕はやはり気になってしまい、放課後あの子がいる保健室に向かうため、親友といっしょにかえるのを今日は断った。

保健室に行くと、少し扉が開いていたので不審に思い入ってみることにした。

中に入るとそこには誰もおらず、だかベッドにだけ、グルリと一周カーテンがしてあった。

『ちょっと覗くだけなら…』と
興味本位でカーテンを開けて入ると、不審に盛り上がった布団があり、勢いよくはがした時!!

大きなくしゃみが聞こえてきた「ハ…ッハ…ッハァァックシュン!!」
そこには猫の耳、手には肉球、しっぽを生やしたあの子がいた!
僕は驚きのあまりそこに立ち尽くしていると「みっみるにゃー」と、枕を投げつけられ我にかえり再度驚いた。

そしてあの子はこう言った「見られた限り仕方がにゃい」
「教えてやろうこの厄介な病気のことを、
この病気は1000分の2%しか発症しない病気なんだ。
一説によると「動物化(どうぶつか)病」や俺みたいな「猫猫(ねこねこ)病」なんてのがある。」と教えてくれた。
「これだから花粉の時期はいやなんだ!!花粉の時期になると鼻が敏感になっていつもなら押さえていれる耳や手やしっぽがでちまうんだ。」

なのに!学校は出席日数が足らないので、学校にこいって言うから「クラスや世間の人にばれてもいいのか?」ってちょっと脅しぎみで言ったけど、
学校にはこいって言うから今の形に落ち着いたんだと話してくれた。

このことは「誰にもいうんじゃにゃいぞ!!言ったら分かってるだろうにゃ!!」
そう言ってくるあの子に、「わっ分かったよ」と僕は渋々了承した。

しかし、僕はこの時ある2つの感情に苛まれていることに気づいた。
ひとつはは純粋にあの子の事が可愛いと思う感情と…
それともうひとつは、まさか僕があの子にという驚きに。